101回 日本美容外科学会発表


鼻翼、鼻孔底縮小術

〜我々の分類、手術適応と応用例〜

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鼻にコンプレックスがある方へ

 現在、当院で行なっている鼻の美容外科治療をこのページにまとめてみました。
結構、鼻の気にして当院を訪れる方がいるからですが、やや欧米の方と日本人では鼻の悩みが違います。
白人系の方は鼻が高すぎたり、段鼻であるのを嫌がり、その為に鼻骨や鼻の軟骨を削ったりする手術が主体になります。それに反して、日本人の場合は鼻が低いと云う悩みの女性が多く、鼻を高くしたりする手術が主になります。最近はプチ整形と云うヒアルロン酸を注入して簡単に済ます女性もおられます。
 本土の方と沖縄の女性の鼻にもやや違いがあります。他府県の方は色が白い為か、すっきりした鼻を望まれるのですが、沖縄の方は鼻翼が広がりややシーサーに似た状態の鼻で、かつ鼻尖部に油性の方が多い感じをもちます。
 この沖縄女性の悩める鼻をいかに傷を目立たなくし、どう治すかは沖縄にいる美容外科医の大切な仕事です。勿論、欧米型の鼻、本土の女性の鼻、先天的に欠損や曲がりのある鼻、骨折してしまって変形した鼻など治すべき鼻は色々ありますので、その辺の基本的事項を述べてみたいと思います。


 鼻は立体的構造からして、部位部の名称を理解する必要があります。また鼻のどこをどうなおすか術前に充分吟味し選択せねばならないでしょう。鼻の変化には段鼻や鞍鼻、良く知られる団子鼻などがあります。シリコンをもちいたり、鼻骨を切ったりする手術になると、適応範囲や応用問題も多岐にわたることになります。是非形成外科の基礎的修練をお受けになった美容外科で手術をしていただきたいものです。 

鼻部の名称
 
 日本人は一般的に鼻を治すと云えば、鼻筋を通したり、鼻を高くしたりする事を指す事が多いのですが、この方法は、シリコンプロテーゼと云うのを鼻背に挿入する手術です。望みの鼻にどのようにも出来ると云うものではなく、やはり身体にとって安全と云う事が基本になるでしょう。
つきつめて云えばシリコンプロテーゼをその人に合せて、腹八分目に挿入すると云う事が大切になるのです。

全体的に高くする 鼻筋を通す自然な感じ 隆鼻・鼻筋を通す程度
術前 術後 術前 術後 術前 術後

鼻根部を高く 鼻根部隆鼻 お年よりの隆鼻
術前 術後 術前 術後 術前 術後

隆鼻 隆鼻と二重
術前 術後 術前 術後

隆鼻・小鼻・チップサージャリー 鼻尖部を挙げる
術前 術後 術前 術後

アゴのプロテーゼと隆鼻 コメカミの形成
術前 術後 術前 術後 術前 術後

日本人でもっとも多い手術、鼻を高くする方法です。局所麻酔で右の鼻の中から鼻背部にプロテーゼを挿入します。以前は像皮などが用いられておりましたが、最近は材質も改善されており「軟骨に近い柔らかさ」のシリコンが使用されます。特に鼻の支持部は、鼻根部(鼻の根元)で骨で出来、鼻背から鼻尖(鼻さき)は軟骨で出来ておりますので、シリコンもそのような型が基本です。


シリコンプロテーゼの原型 インプラントのタイプ


挿入方法

切開線は右鼻孔を切開してプロテーゼを入れますので傷は目立ちません。


シリコン以外でも隆鼻術は出来ます


 1.筋膜移植 2.軟骨移植 3.骨移植 4.真皮移植 などがシリコン以外にあります。

 シリコンプロテーゼは人工的で安全性の高いものですが、すぐ取り出せるようにもなっております。
また人工物が嫌いな方などには耳介軟骨を筋膜で包んで挿入する時や自分の骨や軟骨、真皮移植などで
高くする時もあります。


筋膜で耳介軟骨を包んで鼻背に
挿入する
骨による隆鼻術の模式図です。
過去に当山護博士が学会発表しております。

 シリコンプロテーゼは、L型とT型に分けられます
  1. L型は鼻背から鼻柱まで入れ、やや鼻尖を強調します。
  2. T型は鼻背を主体として鼻筋を通すことを目的とします。
    いずれもプロテーゼの動きをおさえる為、原則鼻根部で骨膜下にプロテーゼを挿入して固定します。


鼻骨に膜固定


Tタイプ

Tタイプの
レントゲン像

Lタイプ

Lタイプの
レントゲン像


鼻骨々膜下固定の利点


  1. 固定性が他の術式(プロテーゼに穴をあけたり等の方式)に比して良い。

  2. 挿入プロテーゼが鼻根部を触診してもわかりにくい。

  3. 自然な感じが出せる。

  4. 抜去も簡単である。

鼻骨々膜下に於ける
プロテーゼの位置です。

シリコンを鼻骨々膜に固定させる方法をやっております。当院ではその確認などをする方法を美容外科学会などで報告しております。鼻を高くする事もしております。
 沖縄県のシンボルである守り神「シーサ」は良く知られておりますが、このシーサの鼻に似た鼻を治す手術があります。小鼻の横を少し切開し、鼻の穴の広がりを狭くします。さらに鼻の軟骨処理をして横にペシャンコの鼻を高くしたり、丸みのある鼻を修正したりするのです。局所麻酔で通院可能です。傷痕もあまり目立たないという特徴があり、鼻にシリコンを入れたくないという方などには良いでしょう。
術前 術後 術前 術後

クローズ法 オープン法
(ステップ法)

広がった鼻翼軟骨などの処理をして、鼻尖を細くきれいにします。
 切開線はクローズ法とオープン法がありますが、どちらも手術痕は目立たないものですが、オープン法がやり易さはあります。
 
段鼻(わし鼻)の修正

 この手術は欧米人に多い手術ですが、日本人にも施行する時があります。どうしてもシリコンなどの隆鼻術では鼻根部の太い感じが治せなかったり、鼻背部の突出した部分を削ってあげねばならない時があるからです。
 当然、大きな鼻を小さくすると共に、鼻背部のとがった部分も平坦にしていきます。
鼻の中から切開して鼻骨を骨折させますが、折りすぎても困るので若木折り(グリーンスティック)と云う方法を用います。まだ充分に育っていない若い木はポキンと折れず、少し折れた部分が残っているものです。その要領を生かす事になります。
 1週間は固定をしておかねばなりませんし、骨を削るのが耳障りな方は全身麻酔を併用させて頂いております。
段鼻の修正
術前 術後
大きな鼻を小さくしています。