顔の吊り上げ術と訳するのであろうか。年取った人の口や目の周りの皺、頸の皺などを引っ張り上げる手術です。

1)一般的に、(a)全体を吊りあげる手術(Total Face Lifting)、(b)部分的に吊りあげる手術(Mini Face Lifting)があります。
  

【顔のシワとり】

 もっとも大きなしわは頬部、目尻〜鼻翼部〜口の周り、そして頬にかけての広範囲な皮膚のたるみです。この頬部のしわとりを欧米ではフェース・リフティングとよんでいます。皮膚のたるみは、皮膚と筋肉を含む軟部組織の層を根気よく剥がしていかねばなりません。スマスと言われる筋層を引っ張りあげ、さらに引っ張り上げた位置で、どう固定するかが大事なカギとなります。当院では頬骨骨膜や耳介軟骨、後耳介筋膜等へ固定しており、後戻り現象を起こさないようにしております。
頬のしわとり
術前 術後 術前 術後

口角部のしわとり
術前 術後 術前 術後

カラスの足跡
術前 術後

口角部のしわとり
術前 術後

顎のしわとり
術前 術後

たてじわ
術前 術後 術前 術後

額のしわとり
術前 術後 術前 術後


【皺取り手術】
(a)顔全体の皺を取る場合(トータルフェースリフト)

I) 全身麻酔で1日の入院を要します。

II) 切開線(図示)より皺のある層まで剥がして引っ張ります。

III) 入院・手術の約1週間前に全身検査(心電図、血液、レントゲン等)をします。
   (費用:1万5千円)


IV) 予約をして、手術当日の午前中に入院します。

V) 付き添いの方が一日はベッドサイドにつき、個室です。

Y) 費用は70万前後です。

(b)顔の皺とりは全体的(Total)にとるトータルフェースリフティングミニリフトがあります。

 
ミニリフトは小さい範囲の顔の皺とりと理解していただいても結構ですが、その定義、範囲は一定しておりません。各々の美容外科でミニリフトと称して色々なものがあるのが現況です。
 当院ではフェースリフトを上、下に分けたミニリフトを行っております。


T) 上部のミニリフト

 上部は目尻や頬部などを中心に引っぱりあげます。(下図)

U) 下部のミニリフト

 下部は口の周りや頚部を中心に耳前に引っぱります。(下図)

        T) 上部のミニリフト          U) 下部のミニリフト

 

 このミニリフトは局所麻酔で可能であり、その他入院を要しません。しわをとりたい部分が限局している方はこのミニリフトの適応となります。手術費用は50万位です。



術前 術後

術前 術後

術前 術後

1)手術切開線は、将来の二重のラインに一致させます。そのことによって出来るだけ術後の傷アトをわかりにくくします。

2)手術法は、年令によって垂れてきた余分の皮膚を切開し切除致します。その際、脂肪が多い方は脂肪も切除致します。さらに二重の
 位置も作り直す場合があります。(下図参照)

3)手術は局所麻酔にて行います。(手術時間は両側で40分位かかります。)

4)術後、5日目に抜糸処置を行ないます。1週間に1〜2回の通院加療が必要です。お仕事、外出等は術後1週間は避けて下さい。洗顔
 は術翌日より可能ですが、お化粧は1週間目からが良いでしょう。


5)目は少しぶつけただけても大分腫れる部位です。ですから、術後は腫れると思われてくさい。但し、日時の経過とともに腫れもひいてい
 きます。術後1週間はサングラスを使用下さい。

6)手術費用は両側で189,000円です。通院料は1回735円×回数となります。

7)抜糸当時は、まだ赤味がかっておりますが、3カ月くらいでは大分落ち着くと思います。

8)合併症としましては、腫れ・痛み・キズアト・つっばり感等がありますが、一時的なものですから、心配はありません。

9)特に左右差が明らかに生じている場合は再修正することがあります。

目の上のシワとり
眼の下のしわとり術 手術方法

術前 術後


1)傷痕が日立たない場所に切開線をつけます。(日の下を切開)
 
※図参照のこと。

2)皺と共に目の下の膨らみがある方は、脂肪も除去致します。

3)手術費用は両方で21万円になります。

4)局所麻酔で手術時間は30分〜40分位かかります。

5)入院は必要ありませんが、通院が1週間に2回ほどあります。

6)お仕事は1週間程度、お休みを頂いた方がよろしいかと思います。

7)洗顔は術翌日より可能で、お化粧は1週間後より可能です。(抜糸後)

8)手術当日は、サングラスを御持参した方が良いです。

9)術後の傷痕が完全に落ち着くのは3カ月後です。

10)合併症としては以下の通りです。
   イ:腫れ(1週間)
   ロ:痛み(術後2時間) 当科にて痛み止めを処方致します。
   ハ:雛のとりすぎはいけません。(アカンベーになるからです。)

以上ですが、手術の希望がございましたら、お電話にて御予約下さい。
額の皺とり「ボトックス(Botox)」

 コラーゲンは人間、動物に存在する蛋白質で皮膚 筋肉、靭帯、骨など体の構成要素の一部です。コラーゲン繊維は、織物の繊維のように織り込まれていて、その中で新しい細胞が成長する枠組みを形成します。皮膚のコラーゲンは、質感、弾力、形状を決定します。ヒトの皮膚のコラーゲンは、ある種の動物のコラーゲンと非常によく似ていて、そのため動物のコラーゲンは100以上にも亘って縫合糸に使われるなど、医学的に多く応用されています。

 コラーゲン(collagen)は動物結合組織の主要なタンパク質の一種で、皮膚に最も多く存在し血管・健・骨等にも広く分布した生体を構成する重要な基質であります。人間は加齢と共にその基質となるコラーゲンが減少していきますが、此の度、生理医学の研究により仔牛の生体からコラーゲンを抽出することに成功、人体にも安全且つ効果的に加工されたものであるが、形成外科、美容外科領域ではすでに実施しております。現在、コラーゲン注入は皺とりを日的として北米で約3O万例以上、海外を含め既に35万人の利用者がいるといわれ、年々増加の一途を辿っております。コラーゲン注入をご希望の方は、先ず皮内テストを実施しその後、約1カ月目より始めますが、当科でも下記料金で、注射法皺とり術を開始致しました。ご利用ください。


注入用コラーゲンとはどんなものですか?

 注入用コラーゲンは仔牛の皮膚から作られ、人にアレルギーを起こすといわれるテロペブチド部分を除去した後、精製したものに無痛化剤を加えた粘性のある乳白色の滅菌ずみのゲル状物質です。ザイダーム・コラーゲンとザイプラスト・コラーゲンの2種類があります。

ザイダームおよびザイプラスト・コラーゲンはどのように作用するのですか?

 ザイダームおよびザイプラスト・コラーゲン注入剤は皮内のコラーゲン組織を補強するものです。皮内のコラーゲンが弱くなった部位に少量のコラーゲン注入剤を注入すると、凹んでいた皮膚が周囲の皮膚と同じ高さまで盛り上がります。そのためシワや瘢痕が消えて表面の質感が向上して、皮膚は軟らかく、より均一な色調を取り戻します。

ザイダーム(皮内反応用) ザイダームI ザイダームII ザイプラスト
ザイダーム、ザイプラストを用いる場所に共通です。 目や口の周囲ザイプラスト注入後の補足的修復。 目や口の周囲を除く、その他の部位。 目や口の周囲を除く、深い陥凸変形の修復。


 コラ-ゲン注射は、深い皺を盛り上げる効果はあまりありません。肌つやを良くする効果が強いとご理解ください。TVなどで示されているものは厚生省認可のコラーゲンではありませんので、将来にわたる副作用発見が心配されます。当院では、厚生省で認可されている米国製コラーゲンと、日本製のものでは高研社のコラーゲンを使用しております。
尚、目の下の小皺等にコラーゲンを注射すると硬く盛り上がって、なかなか取れない場合がありますので極力さけるようにしております。
 また目の下の小皺やカラスの足跡などにはNライトと云うレーザーを照射して良好な効果を得ております。Nライトは月1回(2万〜3万円)5回以上はやっていただく必要がありますが、仕事の合間に当てることが出来、充分の方法に少しく黒マジックを使用する方法でより効果をあげることが出来ます。

 目の皺が出て気になる方、手術は恐い、時間がとれないと云う方はコラーゲンとNライトの併用療法をおすすめします。

額の皺とり「ボトックス(Botox)」

 ボットクスは2〜3年前より米国で流行している皺とり注射です。原理はボツリヌス有毒を薄めて額の筋肉に注射するものできわめて効果が高いとされております。つまりボツリヌス有毒を筋肉の低下作用に利用する訳です。額の皺、カラスの足跡などは前額部、眼輪筋が強く働きすぎて生じる皺と云われております。その為同毒素を弱めに利用し、皺をよらないようにする治療法です。6ヵ月から1年位の有効と云われております。
現在の所、
額の横皺(10万円)、縦じわ(5万円)、カラスの足跡(5万円)に有効とされており、その他の部位は追加試験、成績などがこれからも発表されるでしょう。
 ※ボトックスで治療出来ない部分はコラーゲン又は、ヒアルロン酸で治療します。