2015年の学会報告
我々美容外科医は鼻唇溝(法令線)、ゴルゴラインなどの他にマリオネットライン、即ち口角から顎にかけての溝を治療します。加齢によって増大するので女性の方が大変気にする所だからです。今回の発表はそのマリオネットラインの出現、原因、分類治療に関して述べました。その中で特にマリオネットの分類、程度を考慮して治療法を選択すべきだとの本分を述べたつもりであります。軽度のものはヒアルロン酸等のフィラー注入で良く、中等度のものは糸や機械系(RFなど)を用いての改善、大きい溝は手術になるであろう等々報告させて頂きました。この概要は来年1月の東京での学会も合せ発表を行っていく予定です。
パシフィコ横浜にての学会に参加、沢山のシンポジウムや特別講演に出席しようと考えたが、我が身はひとつである。疲れもあってか(学会期間中足をびっこして歩いていた)身が入りにくい身体での勉強会参加である。でも、年1回の学術集会は美容外科医のお祭りでもあり楽しかった。
第122回日本美容外科学会学術集会(JSAPS)において我々は「マイクロカニューレを用いた局所麻酔注入法」なるものを発表しました。マイクロカニューレは近年、我が国でヒアルロン酸注入による注射針として広く用いられてきているものです。先端が鈍になっておりますので刺す時の痛みと出血がないと云う特徴があります。その鈍針であるマイクロカニューレを用いて局所麻酔が出来ないかと考えて報告しました。陰部やワキ、ソケイ部などに使用すると痛みなく麻酔剤注入が可能でした。